中期経営方針
2022年、 弊社は創立50周年を迎えました。
国内外の経済において不安定な状況が続いていますが、二輪市場はコロナ禍の強い需要は落ち着き、安定的需要に変化しました。
100年企業を目指し、常に時代の変化を受け入れつつ、新しい成長へのチャレンジを継続し、変革と成長を進めてまいります。
2025年ビジョン
- ◆2025年 連結売上高175億円、単体売上高108億円を目指します。
- ◆二輪アフターパーツ販売を除く事業領域で25%以上の社内売上シェアを目指し、2025年11%以上(売上額13億円以上)の実現を目指します。
- ◆国内主要ジャンルでお客様支持率No.1を獲得し、国内No.1ブランドとして勝ち残ります。
- ◆世界のライダーに支持されるブランドを目指し、取引先から必須の企業となることを目指します。
- ◆共感・相互成長が期待できる企業様とのグループ化。異業種資本業務提携等により、特に「趣味」の領域でシナジー効果を発揮し、連結売上高200億円以上を現実的に目指せる状態を目指します。
- ◆バイク文化で培った「発想」「評価」「改善」能力を活用し、環境変化に対応した商品・サービスで社会貢献を実現します。
目標・実績
重点施策
新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)により、密を回避できる趣味、移動手段として二輪車・電動アシスト自転車の価値が見直され、趣味の乗り物を楽しむ新規ユーザーの増加や車両本体の需要も増大しました。
当社グループにおいてもこの市場拡大の流れを受け大きく成長してまいりましたが、いよいよ新型コロナによる行動制限も解除され、旅行や飲食、その他の活動機会も増加しつつあります。また、世界的な原材料不足や円安等による物価高は事業活動のコスト上昇につながり利益の減少となって現われてきております。 これらの課題に対処すると共に、バイクユーザーが継続してバイクライフを楽しめる、魅力ある商品供給を通じて既存の二輪事業での勝ち残りを進めながら、永続発展のため新規事業の多角的展開を継続し更なる成長を目指します。
国内市場における商品力、ブランド力の強化
当社グループの主体である国内二輪車部品用品市場においてはユーザー支持率No.1ブランドの確立が最も重要な施策です。新規ユーザーの増加等、市場の拡大も見られる中、主要な商品ジャンルにおけるシェア拡大を目指しユーザ―の充実したバイクライフに必須のブランドとして定着するよう新商品の開発や改良を進めてまいります。また、営業活動においてはオンラインの活用、ユーザーに向けては動画による商品訴求の充実など、効果的なコミュニケーションを推進してまいります。
商品価値の見直しと商品管理の最適化
原材料不足や物価上昇、円安により仕入れコストが上昇しております。商品が提供する価値と価格のバランスを見直し、適切な価格設定にすることで新商品開発や新規事業投資等に必要な利益を確保します。また、需要増や原材料不足による納期遅延に対処するため在庫の積み増しを進めた結果、管理費用が上昇しております。専任者を設置し、倉庫レイアウトや仕入先との情報連携の仕組み、物流改善などを通じて最適な在庫管理を推進します。
新規事業投資と事業化の推進
将来の人口減少等、二輪車関連の縮小に備えた新規事業の確立をより推進するため、2022年7月に新規事業部を設置しました。中期では売上構成比の11%程度、将来的には当社の売上構成比の25%程度を二輪車関連以外で構成できるよう投資をしてまいります。2022年5月に株式取得したバイク用ウェア関連の販売を手掛ける(有)オーディーブレインは、売上規模も小さく非連結子会社としておりますが、内部管理体制の整備と既存事業との相乗効果による収益拡大を進め数年後の連結子会社化に向けて進めてまいります。
海外市場の展開
国内事業が主体の当社において、海外販路の展開は重要な成長課題です。インドネシアの子会社では販路開拓を進めた結果、大きく販売が伸びました。一方で、入出庫量の増大により倉庫スペースやシステム処理に課題が出始めております。業務処理の改善と併せて需要増に対処する設備投資の検討も行い、さらなる成長を目指してまいります。
持続可能な社会の実現に向けた取組
近年、ESG・サステナビリティといった社会課題に対する注目が高まっており、中長期的な企業価値向上のためには業績の拡大のみならず、これらの社会課題への取り組みが一層重要になると考えております。将来にわたり二輪車を楽しめる豊かな自然環境や社会の実現は当社の永続発展にも資する重要な取組です。2022年度は当社グループ企業の使用電力は再生可能エネルギー100%を実現しました。今後もコーポレート・ガバナンスコードやSDGsを指針に社会貢献に取り組んでまいります。